我々の研究グループではライトフィールドにかかわる様々な性質を利用し,従来手法では形状や空間密度分布の計測が困難であった対象の特性を計測することを目指しています.
Photo-consistentな性質を利用して物体の表面形状を計測するSpace Carving [Kutulakos2000] のように,light field-consistentな性質を利用して煙や霧の空間濃度分布のトモグラフィを試みています.
推定した濃度分布をもとに,線香の煙をレンダリングした結果は下記のとおりです.結果は随時アップデート予定.
透明物体のboundary contour周辺にて観測されるLocal Photo Consistencyという性質を利用し,透明物体の受動的形状計測を試みます.ライトフィールドカメラにより撮影される光線空間は,超短ベースラインであるカメラアレイにより撮影された画像群と等価であるとみなせ,これらの画像群からLocal Photo Consistencyを有する点を探索し,透明物体の形状を計測します.
提案手法の特徴として,
という点が挙げられ,従来手法では計測不可能な条件下で透明物体の形状を計測可能となることが期待されます.
(L to R) Stanford Bunny (クリックで多視点画像のアニメーション),真の深度値,提案手法による推定深度
(L to R) Stanford Dragon (クリックで多視点画像のアニメーション),真の深度値,提案手法による推定深度